クリストファー・ボグラー、デイビッド・マッケナ『物語の法則』

物語の法則 強い物語とキャラを作れるハリウッド式創作術物語の法則 強い物語とキャラを作れるハリウッド式創作術


これは趣味で読んだ(いや、そんなこと言ったらブログに載せているのは全部趣味だけど)。著者二人はハリウッドで脚本術を教えたりしてる人たち。
どれくらいの影響力があるのかは知らないが、ハリウッドではプロップの物語の分類などがストーリーテリングを教えるのに使われることがあって、これもそんな感じ。物語の分類みたいなものはだいたいどうとでも分類できてしまうので、その後流行らなくなったというのもよくわかるし、教えるためのメソッドとしても万能ではないわけだが、「これは生徒に受けた」みたいなことが書いてあるので、教えている様子がある程度伝わってきて興味深い。
わたしは批評などでも技法論が好きで、「なんでこれがおもしろいのか仕組みを教えてほしい」というのが一番批評に望むことなのだが、創作術的な本は自動的に技法論になるので結構好きだ(精神論ばかり書いてある本もあるが)。