キャラクター反実在論の文献

「フィクショナルキャラクターというものは存在しない」という立場を擁護する人たちの論文など。私は反実在論者じゃないけど、先日所用があってつくった。網羅的とは言えない。最近のもので目についたやつだけを入れている。あと実在論側からの反論の論文も入っている。

私はこういうのを作るのが好きなので気軽に共有していきたい。

反実在的立場の分類は難しいが、とりあえず意味論上の立場は、以下がわりと網羅的(Friend2011)。

キャラクター名に関する派閥
├─ 直接指示を認めない派
│ ├─ 文説
│ └─ 記述説と量化説
└─ 直接指示を認める派
  ├─ キャラクターは存在するよ派
  │ └─ フィクション内的言明は単称命題を表現するよ
  └─ キャラクターは存在しないよ派
    ├─ フィクション内的言明は命題を表現しないよ派
    └─ フィクション内的言明は穴あき命題を表現するよ派
      ├─ 言明の内容は語用論で特定されるよ派
      └─ 言明の内容は想像の仕方によって特定されるよ派

あと、 上記のような意味論的立場とは別に、反実在論では、キャラクターに関する虚構主義に人気があるように思う。

書籍サイズのもの

あと今年虚構対象に関する新しいアンソロジーがでた(反実在論以外ももちろん載っているが)。

Fictional ObjectsFictional Objects

論文

Anthony EverettとStuart Blockが有名。Everett(2005)への反論がたくさんある。