relativism

Peter Lasersohn「相対的真理、話し手のコミットメント、暗黙の引数のコントロール」

http://philpapers.org/rec/LASRTS Lasersohn, Peter (2009). Relative truth, speaker commitment, and control of implicit arguments. Synthese 166 (2):359 - 374.相対主義による趣味述語の意味論のやつ。目次 1. 序: 相対主義と誤りなき不同意 2. 初歩…

相対主義と「完全な内容」

意味論的相対主義は、不完全な内容の概念を使うと思われている。 不完全な内容とは、例えば「時点によって異なる真偽をもつような命題」(時制主義の命題)とか「de se内容」とかそういったもののことだ。 ところが実はこれは本質的には必要ない。例えば「永久…

Gareth Evans「時制論理はまちがいにもとづくのか」

http://philpapers.org/rec/EVADTL Evans, Gareth (1985). Does tense logic rest on a mistake? In Collected Papers: Gareth Evans. Oxford: Clarendon Press. 343-363.有名なやつ。時制論理のような内包論理は一般に「xにおいて真」といったインデックス…

Andy Egan「相対主義的な価値の傾向性説」

http://philpapers.org/rec/EGARDT Egan, Andy (2012). Relativist Dispositional Theories of Value. Southern Journal of Philosophy 50 (4):557-582. 1. 序 2. 価値の傾向性説の一般的形式 3. 価値の傾向性説の大問題: 収束しない 4. 評価的な思考につい…

Adam J. Carter「相対主義、知識、理解」

http://philpapers.org/rec/CARRKA-2 Carter, J. Adam (2013). Relativism, knowledge and understanding. Episteme (1):1-18. 序 1. 知識帰属についての真理の相対主義に対するマクファーレンの中心的議論は、ナゼ理解の帰属にも適用される。 1.1 知識帰属…

John MacFarlane「未来の偶然者と相対的真理」

マクファーレンは意味論的相対主義ないし分析的相対主義と呼ばれる立場の主要な擁護者である。 これは最初に意味論的相対主義を提示した論文にあたる(だったはず)。意味論的相対主義は、趣味や倫理的言明など、様々な領域の発話に自然な意味論を与えるが、こ…