2015-09-01から1ヶ月間の記事一覧

ウィリアムソンが紹介しているダメットの思い出がおもしろいので抜き出す

ウィリアムソンが戦後の分析哲学史を扱った以下の論文がある。この中でウィリアムソンは自分が在籍していた1970年代のオックスフォードの記憶について語っている。Timothy Williamson, How did we get here from there, http://www.philosophy.ox.ac.uk/__da…

Michael Dummet「実在論」

実在論対反実在論という対立がよくわかっていないので、読んで調べる。 真理という謎ダメットは実在論対反実在論というよくある対立を、数学の哲学におけるプラトニズムと直観主義の対立をもとに捉え直すよう提案している。ダメットの提案は、実在論対反実在…

Timothy Williason『哲学の哲学』3章「分析性に関する形而上学的捉え方」

The Philosophy of Philosophy (The Blackwell / Brown Lectures in Philosophy)以前読み飛ばした3章4章を読み直す。 多くの人は、哲学者が扱う問題は、概念や言葉に関わるものだと考えている。哲学は、概念的な真理を中核にもつものだと。この捉え方では、…

Dominic Lopes『コンピューターアートの哲学』

A Philosophy of Computer Art 今日ブックフェア「分析美学は加速する」で買った。まだ序文しか読んでいない。Lopesの本はいくつか読んだが、どれも素晴しいものなので期待している。 (傑作しか書かない人という印象をもっている) そもそもコンピューターア…

分析美学は加速するブックフェアで電子書籍が出てない洋書

ブックフェア「分析美学は加速する──美と芸術の哲学を駆けめぐるブックマップ最新版」 - 紀伊国屋書店新宿南店(2015年9月8日~10月25日)「分析美学は加速する」ブックフェアがはじまりました。私も今日閉店直前に行きましたがすごい加速度でGがやばかった…

Timothy Williamson『同一性と識別』

Identity and Discrimination ウィリアムソンのデビュー作を読んだ。基本的なアイディアはシンプルだが、同一性について悩むたびに繰り返し再読したくなるような内容だった。あと基本的には経験の質的同一性の話がメインなので、その辺に興味あれば楽しく読…