2015-11-01から1ヶ月間の記事一覧

Nurbay Irmak「ソフトウェアは抽象的人工物だ」

Irmak, Nurbay (2012). Software is an abstract artifact. Grazer Philosophische Studien 86 (1):55-72. Nurbay Irmak, Software is an abstract artifact - PhilPapers 存在論って二種類あって、 ひとつは、「物理的なものしか存在しない」みたいな偏狭な…

Thomas Nagel『利他主義の可能性』

Possibility of Altruism ネーゲルのデビュー作にして、(メタ)倫理学的行為論の出発点と言われる古典的著作。 10章くらいまで読んだのだが、よくわからなくなってきたので書き出してみる。 ネーゲルはこの本の中で、以下の2つを擁護している。 理由は根底的…

Kendall Walton「共感、想像、現象的概念」

In Other Shoes: Music, Metaphor, Empathy, Existence 『人の立場になって: 音楽、隠喩、共感、存在』(In Other Shoes)の1章。 共感(エンパシー)に想像はいらないよという内容。 共感は、しばしば、他人の心の状態をシミュレーションしてそれについて知るこ…

Timothy Williamson「哲学におけるモデル構築」

www.academia.edu http://www.philosophy.ox.ac.uk/__data/assets/pdf_file/0008/38393/Blackford.pdf [to appear in Russell Blackford and Damien Broderick (eds.), Philosophy’s Future: The Problem of Philosophical Progress. Oxford: Wiley] academi…

第二十一回文学フリマの宣伝

ギリギリになってしまいましたが、文学フリマの宣伝です! 第二十一回文学フリマ東京に参加します。 文学フリマ - 第二十一回文学フリマ東京 開催情報 サークル アーカイブ騎士団 開催日 015年11月23日(月祝) 開催時間 11:00~17:00 会場 東京流通センター…

Timothy Williamson『哲学の哲学』4章「分析性に関する認識論的捉え方」

The Philosophy of Philosophy (The Blackwell / Brown Lectures in Philosophy) 三章を読んでからだいぶ時間が経ってしまったが、四章も読んだ。 以前三章を扱ったときの記事は以下。 Timothy Williason『哲学の哲学』3章「分析性に関する形而上学的捉え方…

Tim Jankowiak「内包量の原理に関するカントの論証」

http://philpapers.org/rec/JANKAF Jankowiak, Tim (2013). Kant's Argument for the Principle of Intensive Magnitudes. Kantian Review 18 (3):387-412. カントの内包量のアイデアが変な世界観で好きなのでこれを読んだ。カントのことは何も知らないので…

移転しました

今さらですがはてなブログにしました。理由はOSのアップデートしたら今までつかっていたアプリがiOS9に対応しておらず携帯からはてなダイアリーの更新ができなくなったからです。まあはてなダイアリーつかってるかぎりあまりサポートものぞめなさそうだしい…

Gregory Currie「想像における欲求」

http://philpapers.org/rec/CURDII Currie, Gregory (2002). Desire in imagination. In Tamar S. Gendler & John Hawthorne (eds.), Conceivability and Possibility. Oxford University Press 201-221.Conceivability and Possibility目次 1. 想像のモード…