2015-12-01から1ヶ月間の記事一覧

Kit Fine「実在論の問い」

Kit Fine, The question of realism - PhilPapers Fine, Kit (2001). The question of realism. Philosophers' Imprint 1 (1):1-30. ファインon実在論。基づけの話を最初にはじめたのはこの論文ではなかったかな。 長くて大変だったが、実在論って何だよと悩…

書評 イェスパー・ユール『しかめっ面にさせるゲームは成功する』

しかめっ面にさせるゲームは成功する 悔しさをモチベーションに変えるゲームデザイン 一昔前の洋画のようなまったく意味のわからない邦題が付けられているが、原題はThe Art of Failure(失敗のアート)というもの。哲学(美学)的アプローチでゲーム研究に取り…

Springer Linkから無料でダウンロードできる本: 美学篇

Springer Linkで2004年以前の本がダウンロードできるようになっていました。 追記: ダウンロードできなくなってしまったようです。。 togetter.com 美学関係はそんなにないけれど、自分のメモがてらリストをつくります。あまり網羅的ではない。 Speaking of …

Shaun Nichols, Stephen Stich「フリの認知理論」

Stich, Stephen P. & Nichols, Shaun (2000). A cognitive theory of pretense. Cognition 74 (2):115-147. philpapers.org 序 例とフリの特徴 フリをはじめる: 初期仮定 推論による発展 非推論的発展 適切なフリ行動の生産 認知的隔離: フリ者の後続する認…

Peter Kulger「意味、カテゴリー、問い: ライルとともにドゥルーズを読む」

ドゥルーズとライル(!) Kügler, Peter (2011). Sense, Category, Questions: Reading Deleuze with Ryle. Deleuze Studies 5 (3):324-339. philpapers.org 目次 表示、顕示、意義、意味 カテゴリーと問い 意義の文脈的生産 著者は、この論文でドゥルーズの…

Kendall Walton「ソウトライティング - 詩と音楽における」

タイトルになっているthoughtwritingは訳せなかったのだけど、ウォルトンの造語にあたる。スピーチライティングのもじりだ。スピーチライティングが代筆だとすれば、代思とでもすべきかもしれない。 スピーチライター(代筆者)は、他の人が読みあげるための文…

ノエル・キャロル『映画の哲学』の「メディアの固有性」

The Philosophy of Motion Pictures (Foundations of the Philosophy of the Arts) 分析美学ブックガイドで紹介されていたので読んでみた。 私たちは時々「この映画は、映画にしかできないことをやっている。だから素晴らしいんだ」といったことを言う。反対…

キャラクター反実在論の文献

「フィクショナルキャラクターというものは存在しない」という立場を擁護する人たちの論文など。私は反実在論者じゃないけど、先日所用があってつくった。網羅的とは言えない。最近のもので目についたやつだけを入れている。あと実在論側からの反論の論文も…