2014-05-01から1ヶ月間の記事一覧

Gregory Currie『物語と語り手』のストーリーとフレームワークの区別

Narratives and Narrators: A Philosophy of Stories 5章6章あたりのフレームワークの話がおもしろかったのでまとめる。これまでいろんな箇所を紹介しているが、この本はおもしろい。 Gregory Currie『物語と語り手』3.4「表象の対応」 - うつし世はゆめ / …

Davia Davies「芸術と科学におけるフィクションの物語から学ぶこと」

http://link.springer.com/chapter/10.1007/978-90-481-3851-7_4節タイトルは勝手につけました。 1. 思考実験の認識論的問題 2. 文学についての認知説 3. 思考実験から認知説を擁護する諸説 4. 思考実験における弱いインフレ説を文学に適用する 思考実験との…

texを書かずにtex原稿をつくる

ちょっとtex(LaTex)を書かねばならないことになったのだが、大変めんどうなので、人間様がtexを書かずに済ます方法で何とかした。他にも役立つ人がいるかもしれないので書き残しておく。 (いくつかコマンドを使う必要があるけど、どうせtexだったらコマンド…

Gregory Currie『物語と語り手』の性格懐疑論

Narratives and Narrators: A Philosophy of Storiesちょっとずつ読んでいた『物語と語り手』、途中を飛ばして一番気になっていた性格懐疑論の箇所を読んだ。 「性格character」とは個人の固定的精神的特徴のことを指す。普通に日本語の「性格」でいいけども…

Jonathan Ichikawa「思考実験の直観とフィクションにおける真」

http://philpapers.org/rec/ICHTIA思考実験とフィクションの比較は、思考実験の方からフィクションの認知的価値を考えようという方向もあるのだが、これはフィクションをモデルに思考実験を考えるもの。短かった。 1. イントロダクション 2. ウィリアムソン…

C.S.I. Jenkins, Masashi Kasaki「アプリオリについての伝統的捉え方」

https://dl.dropboxusercontent.com/u/2480139/TraditionAPriori13.pdf感想: ウィリアムソンの『哲学の哲学』は読書会などで読んでるところなので、興味深く読んだ。ウィリアムソンを読むと説得されてしまうが、アプリオリな知識の特徴づけが狭すぎるのでは…

応用哲学会第六回年次研究大会「図像的フィクショナルキャラクターの問題」の原稿

アップロードしました。 http://goo.gl/u8ieGh

応用哲学会第六回年次研究大会「図像的フィクショナルキャラクターの問題」

応用哲学会第六回年次研究大会で発表します。せっかく長い枠にしたのに人が来てくれないとさびしいので宣伝します。会場が関西なので、関東の方は来にくいかもしれませんが、新幹線という便利なものがあるのでぜひ利用をおすすめします。 https://sites.goog…

Robert Hopkins「屈折された図像の経験 その取り扱いと意義」

Philosophical Perspectives on Depiction (Mind Association Occasional) Hopkins, Robert (2010). Inflected Pictorial Experience: Its Treatment and Significance. In Catharine Abell & Katerina Bantinaki (eds.), Philosophical Perspectives on Pic…

David Davis「フィクション」

The Routledge Companion to Aesthetics (Routledge Philosophy Companions) フィクションとは何か フィクションにおける真 フィクションを通じての真 フィクション、フィクショナルキャラクター、感情 The Routledge Companion to Aestheticsのフィクション…

スタンフォード哲学事典でよく参照されている文献のランキング

前回に引きつづき、今度は参考文献ランキングを調べた。 名前の表記ゆれ、フォーマットのゆれが多くて大変だった。 まずフォーマットが全然統一されていない。 よくあるのは以下みたいなのだけど、 Davidson, Donald, 1963. “Actions, Reasons, Causes,” in …

Catharine Abell「慎重な類似説」

http://philpapers.org/rec/ABECR Abell, Catharine (2009). Canny resemblance. Philosophical Review 118 (2):183-223. はじめに 1. やるべきこと 2. 類似説の難しさ 3. 既存の類似説 3.1. 非存在対象の描写 3.2. 多様性と独立性 3.3. 意図の役割 4. 意図…