2015-04-01から1ヶ月間の記事一覧

ホームズは必然的に人ではないのか

細かい話。 『名指しと必然性』のアペンディクスで、クリプキはホームズという人が存在する可能世界はないとしている。率直に解釈すれば、これは「ホームズが人であることは不可能だ」「ホームズは必然的に人ではない」ということのように思われる。というの…

応用哲学会発表「人工物としてのフィクショナルキャラクター」の原稿

アップロードしました。 https://dl.dropboxusercontent.com/u/140037/takada-2015-charactersasartifact.pdf

Page「心から独立を明確化する」

http://philpapers.org/rec/PAGMDS Page, Sam (2006). Mind-independence disambiguated: Separating the meat from the straw in the realism/anti-realism debate. Ratio 19 (3):321–335. 1. 序 2. 存在論的、因果的、構造的独立 3. 個体的独立 4. 反実在…

Clayton Littlejohn, John Turri編『認識規範』

Epistemic Norms: New Essays on Action, Belief, and Assertion 序文だけ読んだ。ちょっと高いけどkindle版が書籍版の判型に合わせてあるタイプだったので、kindle版おすすめ(ページ数がわかる)。収録論文 1: Berit Brogaard: Intellectual Flourishing as …

スタンフォード哲学事典「フィクション」

少し前に読んだ。フィクションの意味論と存在論に関する記事としてはわりとバランスがとれていてよかった。Fiction (Stanford Encyclopedia of Philosophy) 著者はFred Kroon, Alberto Voltolini 1. 虚構的なものの形而上学 1.1 可能主義 1.2 マイノング主義…

Timothy Williamson『知識とその限界』11章「主張」

Knowledge and Its Limitsじわじわ読んでいるウィリアムソン。11章はかなり関心がある章なのでまとめるよ。この章は多分単独でも読める(かもしれない)し、この本の中では比較的読みやすいのでおすすめ(この本は全体に最悪に難しいのであくまで相対的にだけど…