2012-01-01から1年間の記事一覧

『データ解析のための統計モデリング入門』

データ解析のための統計モデリング入門――一般化線形モデル・階層ベイズモデル・MCMC (確率と情報の科学)作者: 久保拓弥出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2012/05/19メディア: 単行本購入: 16人 クリック: 163回この商品を含むブログ (25件) を見るいきなり…

アーカイブ騎士団『ロボット小説集』kindleストアで販売開始しました

ロボット小説集 アーカイブ騎士団作者: アーカイブ騎士団出版社/メーカー: アーカイブ騎士団発売日: 2012/11/18メディア: Kindle版購入: 1人 クリック: 13回この商品を含むブログ (2件) を見るhttp://www.amazon.co.jp/dp/B00ADYPXJQ/先日文学フリマで販売し…

第15回文学フリマ参加します

2012年11月18日第十五回文学フリマに参加します。 ブースは、C-25、サークル名「アーカイブ騎士団」です。 pixivにサンプルを掲載しました。 http://www.pixiv.net/novel/show.php?id=1655695 http://www.pixiv.net/novel/show.php?id=16557123年くらい何も…

芸術 - それは何かとなぜ重要なのか

先日現代美学研で読んだ論文のレジメです。 Catharine Abell (2011) "Art: What it Is and Why it Matters" in Philosophy and Phenomenological Research http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/j.1933-1592.2011.00498.x/abstract 単体で読んでもわ…

Agustin Rayo, Gabriel Uzquiano『絶対的一般』

Absolute Generality作者: Agustin Rayo,Gabriel Uzquiano出版社/メーカー: Oxford University Press, U.S.A.発売日: 2007/01/18メディア: ペーパーバック クリック: 8回この商品を含むブログを見る序文だけ読んだのでまとめます。 本論文集のテーマは「絶対…

Broome, 「規範的要請」

https://docs.google.com/document/d/1J4fnoxqZRvTvz7SN0ShGFXxf3DoXclMSj-KFsBup8nk/edit 先日ゆるふわモテ形而上学研究会で扱った際のレジメを公開します。

愛と同一性

理由と人格―非人格性の倫理へ作者: デレクパーフィット,Derek Parfit,森村進出版社/メーカー: 勁草書房発売日: 1998/06メディア: 単行本 クリック: 42回この商品を含むブログ (27件) を見るパーフィット『理由と人格』の第十三章「重要なこと」にある愛の話…

John Broome「規範的要請」

John Broome (1999). Normative Requirements. Ratio 12 (4):398–419. http://users.ox.ac.uk/~sfop0060/pdf/normative%20requirements.pdf 「なぜ合理的であらねばならないのか Why be rational?」という問題に関心があります。「なぜ道徳的であらねばなら…

「ゲーマーの幸福」

盤上の夜 (創元日本SF叢書)作者: 宮内悠介出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2012/03/22メディア: 単行本購入: 8人 クリック: 143回この商品を含むブログ (75件) を見る宮内悠介さん『盤上の夜』について「ゲーマーの幸福」という文章を書きました。 https…

不幸の哲学 - 不幸は過去からどれだけのものを奪い去るか

本日応用哲学会で発表した資料を共有させて頂きます。 https://docs.google.com/presentation/d/1cR-JNfYBSwlc97TzyTecA4knEHFwpt02u8jrp7eoDwI/edit 20分でつめこみすぎた感と常識的な話におさまりすぎる感はありますが、おおむね話を伝えることはできたよ…

ゆるふわ形而上学研究会

で発表練習をしました。 20分の予定なのに、40分かかった。 あといろいろボロボロなのでだいぶ修正します。 わかっていたはずのことだけど、もっとだいぶ削らないといけないし、話の内容もかなりしぼらないといけないですね。

Vellman「福利と時間」

J. David Velleman (2000). Well-Being and Time. In J. David Velleman (ed.), Possibility of Practical Reason. Oxford University Press. http://philpapers.org/rec/VELWAT 読みおわるのに一月くらいかかった気がする...。Vellmanってテーマとか関心は…

Vorobej「過去の欲求」

Mark Vorobej (1998). Past Desires. Philosophical Studies 90 (3):305-318. http://philpapers.org/rec/VORPD この前の論文に引きつづき良い。過去持っていたが、現在は持っていない欲求を実現させた方がよいかという話。 この人は「させた方がよい」派。…

Roger Crisp『理由と善』

Reasons and the Good作者: Roger Crisp出版社/メーカー: Oxford Univ Pr on Demand発売日: 2008/10/15メディア: ペーパーバック購入: 1人 クリック: 7回この商品を含むブログを見るこの人の文章は教科書的に整理されてて、なかなか解説書くのがうまい気がす…

山口尚『クオリアの哲学と知識論証』

クオリアの哲学と知識論証―メアリーが知ったこと作者: 山口尚出版社/メーカー: 春秋社発売日: 2012/03メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 74回この商品を含むブログ (6件) を見るおもしろかった。いわゆる「マリーの部屋」の思考実験と、それを用いた論証…

Keller, 「厚生と目標達成」

読んだものを淡々と記録するよ。 Keller, Simon, 2004, "Welfare and the Achievement of Goals," http://philpapers.org/rec/KELWAT 趣旨はそれほど共感しないが、書き方はコントロールされていて、わりと好み。 目標達成説(「自ら立てた目標を、自らの努力…

無時制の理由

Mark Vorobej (1988). Timeless Reasons. Philosophical Studies 53 (3):461 - 471. http://philpapers.org/rec/VORTR これはおもしろいし、短かいし、よい論文。 無時制の理由[timeless reason]と呼ばれているのは、わたしが時間によらずに持っているような…

ネガティヴな出来事

読んだものを記録する。 太田さんにおすすめいただいたもの。これはおもしろかった。 いわゆる「何かが起こらなかった」というタイプの出来事について。 柏端達也「ネガティヴな出来事について」 http://ir.library.osaka-u.ac.jp/metadb/up/LIBAHSK/ahs13_1…

応用哲学会にエントリーしました

http://wwwsoc.nii.ac.jp/jacap/多少変更される可能性はありますが、一応↓こんな内容を発表しようかと思っております。 不幸の哲学 - 不幸は過去からどれだけのものを奪い去るか 害あるいは不幸は、福利論、道徳哲学、行為の哲学におけるきわめて重要な概念…

ゆるふわモテ形而上学研究会次回は、3/1

です。Alvin Goldmanの「行為の個別化」という論文を読みます。 Alvin I. Goldman (1971). The Individuation of Action. Journal of Philosophy 68 (21):761-774. http://philpapers.org/rec/GOLTIO-3手を上げて、タクシーを呼ぶとき、わたしは「手をあげる…

出来事

Speaking of Events作者: James Higginbotham,Fabio Pianesi,Achille Varzi出版社/メーカー: Oxford University Press USA発売日: 2000/04/13メディア: ペーパーバック クリック: 1回この商品を含むブログ (1件) を見るVerziのイントロダクションを読み、参…

道徳的錯覚

以上のようなことを考えていたため、「道徳的錯覚」に関心をもった。「道徳的錯覚」という言葉があるかどうかは知らないが、それこそ視覚における錯視のように「多くの人がまちがえやすい(が、説明されればすぐまちがいだと気がつく)」タイプの道徳的推論の…

道徳は規範的か

道徳的判断について、われわれはついそれを、規範的な主張であるかのように理解してしまうバイアスをかかえている。 たとえばわれわれは、道徳的判断を、人は道徳的に生きなければならないという、一種の「お説教」として考えてしまうことが多い。ここは個人…

文献

Velleman, Love and Nonexistence, Philosophy and Public Affairs 36 (3):266 - 288. http://philpapers.org/rec/VELLANまだ最初しか読んでないけど、 14歳の少女の妊娠に反対する でも子どもができたら祝福する みたいなケースで、両方の判断がなぜ矛盾し…

ベネター「なぜ生まれてこない方がよいのか」のレジメ

先日の勉強会のレジメです。 ベネター「なぜ生まれてこない方がよいのか」 https://docs.google.com/document/d/1OlmJrP2kpYkkX82za6wGjMuPqcmpIoUlD63yLd6aHbE/edit ベネター先生によれば、すべての人は(より正確には感覚をもったものはすべて)生まれてこな…

ゆるふわモテ形而上学研究会次回は、1/25

あいだがあいてしまいましたが、1/25 20:00より開催します。 読むのは以下、David Benatarの論文です。 後に以下の本にまとめられた論考ですね。Better Never to Have Been: The Harm of Coming into Existence作者: David Benatar出版社/メーカー: Oxford U…

しあわせ仮説

しあわせ仮説作者: ジョナサン・ハイト,藤澤隆史,藤澤玲子出版社/メーカー: 新曜社発売日: 2011/07/06メディア: 単行本購入: 12人 クリック: 226回この商品を含むブログ (12件) を見る 幸福に関する研究において、遺伝子が人の平均的な幸福水準に強い影響力…