芸術 - それは何かとなぜ重要なのか

先日現代美学研で読んだ論文のレジメです。
Catharine Abell (2011) "Art: What it Is and Why it Matters" in Philosophy and Phenomenological Research
http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/j.1933-1592.2011.00498.x/abstract


単体で読んでもわかりにくいですが、一応公開。
https://docs.google.com/document/d/12I-GSRMMsDiiZjP4K_rmosU6WnyLKX_MJlx6gtOZHpk/edit


内容はこみいっていますが、おもしろい論文ではありました。「芸術作品の定義」「芸術作品の価値」について、芸術の制度を用いた答えを与えようとする試み。サールの制度的事実論を援用しつつ、「どういう制度が芸術の制度と呼ばれるのか」「その制度のなかで芸術作品と呼ばれるのはどんなものか」という問いに答えようとしています。個々の論点は、疑問もありますが、少なくとも意欲的な内容であるのはまちがいないし、おもしろいアプローチでもあります。