Kulvicki『画像について』

写実性に関する章(11章、12章)だけ。
この本難しくて、まだ理解度はいまいち。
On Images: Their Structure and ContentOn Images: Their Structure and Content


  • 11 真実性Verity
  • 12 情報information、模倣imitation、訓化inculcation
    • 情報としての写実主義
    • ウォルトン的模倣mimicry
    • 標準と訓化

図像の写実性には様々な意味がある。そのうちのひとつが真実性に関する写実性であり、これは図像システム内の写実性概念である。同一の図像システム内で、この絵はあの絵より写実的であるという風に用いられる(要するに、「スタイルは一緒だけど、こっちの方がより正しい絵」という感じ)。
犬の図像が真実性の意味で写実的であるのは、その図像の内容が犬に帰属している性質が観察者の犬についての知覚理解perceptual conceptionと大部分一致するとき。
一方、複数の図像システムの間で、写実性を問題にするとき、その写実性は情報に関わる。例えば、線遠近法で描かれた人間の絵は、棒人間の絵と比べれば、より情報に富んでおり、様々な面で写実的である。ある図像システムが特徴Fについて写実的であるのは、Fについてコミットしているかまたは明示的非コミットするとき(これはかなり省略しているので、正確なステートメントは本文を参照のこと)。
また、真実性とも情報とも異なる写実性の概念もある。実際の知覚経験に近いという意味での写実性や、慣れ親しんだ図像システムであるという意味での写実性の概念だ。
ざっくりまとめたけど、いまいちこれら複数の写実性概念の関係がよく飲み込めていない。