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アーカイブ騎士団『怪獣小説集』kindle版発売のおしらせ

怪獣小説集作者: アーカイブ騎士団出版社/メーカー: アーカイブ騎士団発売日: 2016/11/23メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る 第二十三回文学フリマ東京でブースにご来場いただいた皆さま、ありがとうございました。 当日は、団員の趣味により、怪…

ルートレッジコンパニオン美学「ビデオゲーム」

お勉強。 The Routledge Companion to Aesthetics (Routledge Philosophy Companions)作者: Berys Gaut,Dominic Lopes出版社/メーカー: Routledge発売日: 2013/04/04メディア: ペーパーバックこの商品を含むブログを見る 著者はGrant Tavinor。 目次 ビデオ…

『アーカイブ騎士団008 怪獣小説集』(第二十三回文学フリマ東京)の宣伝

第二十三回文学フリマ東京に参加します。新刊『怪獣小説集』が出ます。 項目 内容 開催日 2016年11月23日(水祝) 場所 東京流通センター 第二展示場 サークル アーカイブ騎士団 ブース D-02 Webカタログ https://c.bunfree.net/p/tokyo23/6476 新刊『怪獣小…

ウォルトンにおける想像の対象

フィクションとは何か―ごっこ遊びと芸術―作者: ケンダル・ウォルトン,田村均出版社/メーカー: 名古屋大学出版会発売日: 2016/05/27メディア: 単行本この商品を含むブログ (5件) を見る この記事はケンダル・ウォルトン『フィクションとは何か』という本の、…

芸術概念の誕生と芸術の理論(Lopes『芸術のかなた』二章)

タイトルの訳はてきとう。 Beyond Art作者: Dominic McIver Lopes出版社/メーカー: OUP Oxford発売日: 2014/01/30メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る ちょっとずつ読んでるが、二章の歴史の話がなかなかおもしろい。 ロペスは、芸術に関する理論…

「キャラクタは重なり合う」は重なり合う

タイトルに特に意味はない。 少し前に「図像的フィクショナルキャラクターの問題」という論文を書いた。 『ハーフリアル』の翻訳も好評、きえいのゲーム美学者松永伸司*1が、先日フィルカル Vol. 1, No. 2掲載の論文「キャラクタは重なり合う」で、上記の論…

Kendall Walton「音のパターンの提示と描写」

http://philpapers.org/rec/WALTPA-10 Walton, Kendall (1988/2015). The presentation and portrayal of sound patterns. In Kendall L. Walton (ed.), In Other Shoes: Music, Metaphor, Empathy, Existence. Oxford University Press 230-257. In Other S…

H.L.A. ハート『法の哲学』

読書会合宿企画に参加して読んだ。法哲学の古典。また日常言語学派の代表的な仕事のひとつでもある。 法の概念 第3版 (ちくま学芸文庫)作者: H.L.A.ハート,Herbert Lionel Adolphus Hart,長谷部恭男出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2014/12/10メディア: 文…

Shen-yi Liao & Aaron Meskin「美的形容詞: 実験意味論と文脈依存性」

Shen-yi Liao & Aaron Meskin, Aesthetic Adjectives: Experimental Semantics and Context-Sensitivity - PhilPapers Liao, Shen-yi & Meskin, Aaron (2015). Aesthetic Adjectives: Experimental Semantics and Context-Sensitivity. Philosophy and Pheno…

Bernard Williams「想像と自己」

Bernard Arthur Owen Williams, Imagination and the Self - PhilPapers Williams, Bernard Arthur Owen (1966). Imagination and the Self. Oxford University Press. ウィリアムズの有名な想像力に関する論文。最近ウォルトンの翻訳を読んでいて、そういえ…

T.M. スキャンロン『われわれがお互いにすべきこと』「価値」

What We Owe to Each Other作者: T. M. Scanlon出版社/メーカー: Belknap Press発売日: 2000/11/15メディア: ペーパーバック クリック: 2回この商品を含むブログを見る 『われわれがお互いにすべきこと What We Owe To Each Other』の二章*1「価値」を読んだ…

Susan Wolf『人生の意味とそれはなぜ重要か』

Meaning in Life and Why It Matters (The University Center for Human Values Series)作者: Susan Wolf出版社/メーカー: Princeton University Press発売日: 2010/03/01メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る スーザン・ウルフの講義録。「人生の…

『判断力批判』の美的判断の演繹論

ワイド版世界の大思想 (〔第1期〕6)作者: カント,樫山欽四郎出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2004/09メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログを見る 判断力批判作者: イマヌエル・カント,熊野純彦出版社/メーカー: 作品社発売日: 2015/05/…

Joel Feinberg「不条理な自己実現」

Joel Feinberg, Absurd self-fulfillment - PhilPapers Feinberg, Joel (1980). Absurd self-fulfillment. In Peter van Inwagen (ed.), Time and Cause. D. Reidel 255--281. absurdの訳で悩むのだが「不条理」と「アホらしさ」を使いわけることにする。不…

Quentin Smith「道徳的実在論と無限の時空間は道徳的ニヒリズムを含意する」

Quentin Smith, Moral Realism and Infinite Spacetime Imply Moral Nihilism - PhilPapers Smith, Quentin (2003). Moral Realism and Infinite Spacetime Imply Moral Nihilism. In Heather Dyke (ed.), Time and Ethics: Essays at the Intersection. Klu…

R.M.ヘア「何も重要ではない」

Applications of Moral Philosophy作者: R M Hare出版社/メーカー: Palgrave発売日: 2014/01/14メディア: ペーパーバックこの商品を含むブログを見る 上の本に収録されている講演。この本は日本語訳も昔『倫理と現代社会』というタイトルで出てるんだけど、…

宣伝: 重要さの哲学と重要さの懐疑論

若手哲学フォーラムで発表するのでその宣伝。 哲学若手研究者フォーラム - 2016年度 スケジュール 7月17日11時からです。正式なタイトルは「重要であることそれ自体について: 重要さの哲学と重要さの懐疑論」です。 重要であるとはどのようなことであるのか…

Philip Quinn「キリスト教における人生の意味」

Philip QUinn, The meaning of life according to Christianity - PhilPapers Quinn, Philip (2000). The meaning of life according to Christianity. In E. D. Klemke (ed.), _ The Meaning of Life _. Oxford University Press 57--64. The Meaning of Li…

Kendall Walton「想像による聴取 - 音楽は表象するか?」

Kendall Walton, Listening with imagination: Is music representational? - PhilPapers ウォルトンの音楽論。この論文の発展版が「ソウトライティング」なので、以下と合わせて読むのがよい。 Kendall Walton「ソウトライティング - 詩と音楽における」 - …

Guy Kahane「もし何も重要でないならば」

Guy Kahane, If Nothing Matters - PhilPapers Kahane, Guy (2016). If Nothing Matters. Noûs 50 (2):n/a-n/a. 重要なものがいっさい存在しなければ、何がどうなるのかを論じている論文。 この著者には、Our Cosmic Insignificanceというすばらしい論文があ…

G.K.チェスタトン「おとぎの国の倫理学」

G. K. Chesterton, The Ethics of Elfland - PhilPapers Chesterton, G. K. (2008). The Ethics of Elfland. The Chesterton Review 34 (3/4):443-460. 正統とは何か作者: ギルバート・キースチェスタトン,Gilbert Keith Chesterton,安西徹雄出版社/メーカー…

Yitzhak Benbaji「道徳的なもの、個人的なもの、私たちが気にしていることの重要さ」

Yitzhak Benbaji, The moral. The personal, and the importance of what we care about - PhilPapers Benbaji, Yitzhak (2001). The moral. The personal, and the importance of what we care about. Philosophy 76 (3):415-433. フランクファートの論文へ…

スタンフォード哲学事典「価値理論」

Value Theory (Stanford Encyclopedia of Philosophy) ちょっと前に読んだ。 著者は良さ優先説good-first theoryと価値優先説value-first theoryを区別している。普通、「良さ/悪さ」と「価値」は区別されないが、両者のどちらが優先されるかを区別する文脈…

Aaron Smuts「哲学としての映画: 大胆な主張の擁護」

映画は哲学できるか?という問題に関するもの。「大胆な主張bold thesis」と呼ばれるテーゼ、すなわち「映画は映画独自の手段でもって、オリジナルな哲学的貢献ができる」という主張を擁護している。 Aaron Smuts, Film as Philosophy: In Defense of a Bold…

トマス・ネーゲル「アホらしさ」

タイトルのthe absurdは翻訳だと「人生の無意味さ」になっている。定訳は「不条理」。個人的には「アホらしさ」がいいような気がしているのでそれでいく。 以前からこの論文は構成がわかりにくいと思っていたのでメモ。 コウモリであるとはどのようなことか…

スタンフォード哲学事典「問い」

問いquestionの意味論に興味があり、調べている。 Questions (Stanford Encyclopedia of Philosophy) Hagstrom 2003も読んだ。 Uegaki forthcomingでも勉強させていただきました。 「問い」に関する哲学的興味っていくつかあって、 問いの意味論に関する言語…

哲学の論文を作る時

発表したり、論文を書くとき、自分がいつもどういう工程でやっていて、どこにどれくらい時間をかけているのかというのを考えていた。「この辺効率化できるかなー」とか考えたかったのでいろいろ書き出してみる。できれば他の人の例も知りたいよね。 重要な前…

Harry Frankfurt「最終目的の便利さ」

この論文で、フランクファートは、そもそも人間が何らかの目的をもつことは何の役に立つのかという問題を扱っている。 On the Usefulness of Final Ends Necessity, Volition, and Love作者: Harry G. Frankfurt出版社/メーカー: Cambridge University Press…

Paisley Livingston「哲学としての映画に関する近年の仕事」

Livingston, Paisley (2008). Recent work on cinema as philosophy. Philosophy Compass 3 (4):590-603. philpapers.org 「映画に哲学ができるか?」というテーマには、意外と蓄積があって、これはPhilosophy Compassのサーベイ論文。 皆様ご存知のように、…

Harry Frankfurt「私たちが気にしていることの重要さ」

Harry Frankfurt, The importance of what we care about - PhilPapers Frankfurt, Harry (1982). The importance of what we care about. Synthese 53 (2):257-272. 以下の同名の論文集にも収録されている。 The Importance of What We Care About: Philoso…

Lee Walters「創造されたタイプとしての反復可能な芸術作品」

Lee Walters, Repeatable Artworks as Created Types - PhilPapers Walters, Lee (2013). Repeatable Artworks as Created Types. British Journal of Aesthetics 53 (4):461-477. 音楽作品や文学作品は、人間が創造したタイプであるという立場を擁護する論…

Jerrold Levinson「音楽作品とは何か」

Jerrold Levinson, What a musical work is - PhilPapers Levinson, Jerrold (1980). What a musical work is. Journal of Philosophy 77 (1):5-28. 参照: ジェロルド・レヴィンソン「音楽作品とは何か」 - 病める無限の芸術の世界 作品の存在論の古典。 前…

戸田山『恐怖の哲学』ウォルトンの箇所

恐怖の哲学―ホラーで人間を読む (NHK出版新書 478) 少し前に戸田山さんの新刊『恐怖の哲学』が出た。個人的にはとても楽しく読んだ。未読の人のために、一応簡単な紹介を書くと、1部は感情の哲学、2部はホラーの哲学、3部は意識という構成になっている。1部…

Takashi Iida, "On the Concept of a Token Generator"

philpapers.org Iida, Takashi (2013). On the Concept of a Token Generator. Annals of the Japan Association for Philosophy of Science 21:37-55. 飯田隆さんのタイプとトークンの存在論に関する論文。ここでタイプとトークンと言われているのは、自動…

Brock, Everett編『虚構対象』

Fictional Objects出版社/メーカー: OUP Oxford発売日: 2015/06/04メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る https://global.oup.com/academic/product/fictional-objects-9780198735595?cc=jp&lang=en& ちょっと前に出た虚構対象に関する論文集。フィ…

Brian Powell「ネーゲルの利他主義再訪」

philpapers.org Powell, Brian K. (2005). Revisiting Nagel on altruism. Philosophical Papers 34 (2):235-259. Possibility of Altruism作者: Thomas Nagel出版社/メーカー: Princeton Univ Pr発売日: 1979/03/01メディア: ペーパーバック購入: 1人 クリ…

マンガのアイロニー

at-akada.hatenablog.com アイロニーの話のつづき。前回はグレゴリー・カリーによる映画のアイロニーの話を紹介した。アイロニーとは変な(と語り手が思っている)態度やスタンスをするフリをしてみせることだった。特に言葉によるアイロニーではなく、映画表…

『鳥』とアイロニー

ヒッチコックの『鳥』を観た。 鳥 [DVD]出版社/メーカー: ジェネオン・ユニバーサル発売日: 2012/09/26メディア: DVDこの商品を含むブログ (12件) を見る 実は分析美学者であるグレゴリー・カリーの『物語と語り手』にこの作品を扱った章がある。この章は、…

スタンフォード哲学事典「直観」

Intuition (Stanford Encyclopedia of Philosophy) Joel Pust, Intuition - PhilPapers Pust, Joel (2012). Intuition. Stanford Encyclopedia of Philosophy. 直観に興味あるので読んだ。ここで言う直観というのは、思考実験などを検討する際に出てくる哲学…

David Velleman「遂行可能なものdoables」

philpapers.org Velleman, J. David (2013). Doables. Philosophical Explorations (1):1-16. 哲学者のベルマンがエスノメソドロジーを大いに参照している。タイトルはdo + ableの造語。『概念分析の社会学2』が出るそうなので副読論文として読むとよいかも…

Jerrold Levinson「芸術的価値と個人的趣味」

Jerrold Levinson, Artistic Worth and Personal Taste - PhilPapers Levinson, Jerrold (2010). Artistic Worth and Personal Taste. Journal of Aesthetics and Art Criticism 68 (3):225-233. 短いが、やたら難しかった。 わたしたちは芸術的趣味の陶冶み…

本の紹介: ディキンソン『文学の学び方』

文学の学び方―付/論文・レポートの書き方 L・T・ディキンソン著、上野直蔵訳『文学の学び方―付/論文・レポートの書き方』、南雲堂、1969年 これ、とてもいい本なのだけど、そう言えばあまり知られていないかもしれないと思ったので紹介する。本書は、大学で…

アリストテレス『形而上学』Ζ巻Η巻

形而上学〈上〉 (岩波文庫) アリストテレス『形而上学』のΖ巻とΗ巻を読んだ。錯綜した議論に頭が痛くなっていたので、以下の本をちょっと読んだ。序を読んだら明快だったので図にまとめたりしていた。 (アリストテレスのことは何も知りません) Primary Ousia…

Adam Vinueza「実在論と心からの独立性」

Vinueza, Adam (2001). Realism and mind independence. Pacific Philosophical Quarterly 82 (1):51–70. 序 解説 心への依存の2つのよさそうな分析 表象分析 応用 結論 実在論は、「存在するものは、心から独立している」(反対に心から独立していないものは…

David Velleman「信念の目的について」

Velleman, David (2000). On the aim of belief. In The Possibility of Practical Reason. Oxford University Press 244--81. すでに正月って感じでもないですが、おめでとうございます。新年なので信念の目的について考えていました。 序 真理志向性を研究…

Kit Fine「実在論の問い」

Kit Fine, The question of realism - PhilPapers Fine, Kit (2001). The question of realism. Philosophers' Imprint 1 (1):1-30. ファインon実在論。基づけの話を最初にはじめたのはこの論文ではなかったかな。 長くて大変だったが、実在論って何だよと悩…

書評 イェスパー・ユール『しかめっ面にさせるゲームは成功する』

しかめっ面にさせるゲームは成功する 悔しさをモチベーションに変えるゲームデザイン 一昔前の洋画のようなまったく意味のわからない邦題が付けられているが、原題はThe Art of Failure(失敗のアート)というもの。哲学(美学)的アプローチでゲーム研究に取り…

Springer Linkから無料でダウンロードできる本: 美学篇

Springer Linkで2004年以前の本がダウンロードできるようになっていました。 追記: ダウンロードできなくなってしまったようです。。 togetter.com 美学関係はそんなにないけれど、自分のメモがてらリストをつくります。あまり網羅的ではない。 Speaking of …

Shaun Nichols, Stephen Stich「フリの認知理論」

Stich, Stephen P. & Nichols, Shaun (2000). A cognitive theory of pretense. Cognition 74 (2):115-147. philpapers.org 序 例とフリの特徴 フリをはじめる: 初期仮定 推論による発展 非推論的発展 適切なフリ行動の生産 認知的隔離: フリ者の後続する認…

Peter Kulger「意味、カテゴリー、問い: ライルとともにドゥルーズを読む」

ドゥルーズとライル(!) Kügler, Peter (2011). Sense, Category, Questions: Reading Deleuze with Ryle. Deleuze Studies 5 (3):324-339. philpapers.org 目次 表示、顕示、意義、意味 カテゴリーと問い 意義の文脈的生産 著者は、この論文でドゥルーズの…